平成から令和の時代にかけて、日本は、地震や水害、台風と、とても災害が多くなりました。
いつ何時、自分も含めて、大切な家族や恋人、友人や知人が災害に見舞われるかわかりません。
とっても怖いです。
その為、日頃から災害に備えて備蓄などをする必要がありますが、実際に備蓄していた人も、長引く避難生活に、物資が不足してしまう事が多いようです。
この記事を読まれているあなたは、もしかしたら被災してしまった親戚や家族、友人らの生活が心配で、少しでも助けになりたいという気持ちから、何か役に立つものを送りたいと思っていらっしゃるのではないでしょうか。
ちょっと待ってください。
災害見舞いを送る際は、自分本位だけでは、かえって迷惑になってしまう事もあるかもしれません。
被災者の立場になって、本当に役立つものを送ることが大切だと思うのです。
そこで、今回は、実際に被災された経験者の声や、送った方から、震災(災害)時に、被災者が欲しい物・喜ばれる物について調べ、まとめました。
ぜひ、参考になさってください。
被災地に災害見舞いを送るタイミングはいつ?
災害見舞いを送るタイミングは、災害の種類と被災地がどんな状況かによっても変わってきます。
災害発生から出来るだけ時間を空けずに送ってあげたいという気持ちもわかりますが、自宅が被害に逢い、避難所生活を強いられている方にとっては、届かないケースもありますし、身の回りの事に追われ、被災直後に送られると、返って負担に思われてしまう事もあります。
一方的な行動で被災者に迷惑をかけない事が大切です。
そのため、被災された方へ物資を送るタイミングは、ご本人に確認されてからの方がよいでしょう。
相手に寄り添いたいという気持ちで「役に立ちたいので、何かできることば何でも言ってください。必要な物があったら遠慮なく言ってくださいね」と伝えましょう。
贈りたいものではなく、役立つものを選ぼう
被災された方に連絡を取り、今、必要としている物を聞いてから持参するか、ライフラインが動いているならば、郵送してお見舞いすることができます。
もしその方が、避難所生活を送っている場合は、保存食や飲料水、タオルや洗顔、歯ブラシ等の日用品も喜ばれますが、 既に十分な支援を受けている場合は、置く場所も限られていますし返って負担になってしまいます。
また、避難所生活が長引いている方については、衣類も不足していきますが、使用済みの衣類を贈る事は、出来るだけ避けたいところです。
人によってはプライドが傷つけられるケースもありますので、既に、心身辛い状況の際に、追い打ちをかけてしまう危険性があります。
その辺りは配慮が必要になってくるでしょう。
震災(災害)時に被災者が欲しい物・喜ばれる物は何?被災経験者の声をまとめ
早速ここからが本題です。
冒頭でお伝えした通り、繰り返しになりますが、必要でないものを送られると、返って邪魔になったり、負担を与えてしまう恐れがありますので、実際に被災した方の声を集めました。
被災経験者の声
東日本の震災の時も、被災した友達に荷物送れるようになって、何が欲しい?って聞いたらおやつだった。日常を感じられるのと、必需品からしか入荷しないので、食べ物は手に入るし空腹にはならないけど嗜好品は手に入らないからだった
— はぐ。 (@shiyuhayane) July 10, 2020
震災の体験ツイートで菓子や紅茶等の嗜好品が精神的な安定にかなり効果があったそうなので、菓子と紅茶の備蓄はおすすめしたい。
— かのか ⬣ kanoka.ETH (@kanokamarket) February 20, 2020
私も昨日のランチで入ったお店で震災後初のコーヒーを飲みました。嗜好品は贅沢だと思いつつ、心を落ち着ける効果があるなとしみじみ思いました @takuyabeat69 震災後、はじめてコーヒーを淹れて飲んだ。着実に「日常」に戻りつつある。
— 大川原啓玄 (@kawaraHAL) March 17, 2011
明日まるごとバナナ食べよっかな!震災の時コンビニに食べ物何もなくてしょんぼりしてた時に山パンさんが何よりも初めにまるごとバナナ陳列した話いつまでもするよ!娯楽も嗜好品も贅沢!って時に敢えて置いてくれてうわすごいケーキだ!って一本買って皆でつついて食べたの忘れんよ。美味しかったな~
— ゴムサン⭕️GM300 (@gom_san) March 10, 2021
震災の直後激甚な被害を出した自治体の首長さんとお忍びで飲み行ったんだけど「避難するなら大人ならタバコとか酒とか嗜好品。子供がいるならおもちゃとかお菓子とかがないとダメ。支援物資でもなかなか来ないし気晴らしになる嗜好品の類はないとダメよ」という言葉はまさに教訓だよなと。
— 平和堂 (@HEIWADOU_JP) October 10, 2019
以降、タバコを( ´ー`)y-~~表示しますね。
ウクライナに酒と( ´ー`)y-~~送ってあげて欲しい。
震災の時、とりあえず落ち着きたかったから酒と辞めてた( ´ー`)y-~~が欲しかった。
嗜好品は我慢!不謹慎!みたいな雰囲気だったけど、嗜好品だからこそ気が紛れるんだよなぁ…なんて、また不謹慎と言われるかな?ごめんなさい。— セブン (@so_happy777) April 9, 2022
知人の被災した親戚は「いま何か送ってほしいものある?」と聞かれて「甘いもの」と答えたそうな。そろそろ嗜好品が必要だと。被災地でもだんだんと復旧度合いで格差が生まれている。
— kentarouster (@kentarouster) March 28, 2011
そう言えば被災地で喜ばれたものに「#漫画」があったな。「#娯楽」が生きてく上で必要なんだとその時思いっきり示されたなあ。漫画を持ち込むボランティアの「おたぱっくQB」も喜ばれたっていうし。 #復興応援中
— (現在考案中)いつまでもハンドルが決まらない (@genzaikouanchu) March 10, 2012
去年の震災後、日本全体で長く「自粛ムード」があったが、被災地の人こそ娯楽を求めていたように感じた。異常に自粛することで返って閉塞感がうまれ、経済も回らなかったような気がする。RT @genzaikouanchu 被災地で喜ばれたものに#漫画があったな。#娯楽が生きてく上で必要
— えいと@ (@eight1002) March 10, 2012
被災地で喜ばれたもの: 地震からそろそろ2カ月が経とうとしている。
このGW期間中、被災地・宮城県の農漁家の支援活動をしている知人(仙台在住)と電話で話す機会があった。被災地で最も喜ばれた品物は、何と「ブラジャー」だった… http://bit.ly/jhCopK
— apparel blogger (@apparelblogger) May 8, 2011
役に立つかわかりませんが…
経験上、被災地で喜ばれたものを紹介します。
・自転車
・無洗米
・カセットコンロ
・生理用ナプキン
・生鮮食品— みどりむし@育児中7y+8m (@gruegreen) April 14, 2016
以前被災地・避難所で女子中高生に喜ばれたもの↓
生理用品、中高生向け下着・サニタリーショーツ、ハンドクリーム、リップクリーム、洗顔・化粧水・乳液、ヘアピン、ヘアゴム、くし、鏡、制汗剤、汗ふきシート、日焼け止め、シェーバー(共同生活の中で眉毛や体の毛が気になる)、ポーチなど。— 仁藤夢乃 Yumeno Nito (@colabo_yumeno) July 9, 2018
被災地に持って行って喜ばれたもの。新品の袋に入っている洋服、果物、化粧品、お肉(冷凍は難しいので魚肉ソーセージ)、コーヒー、野菜ジュース。
東日本の震災で、宅配が動き出してすぐ石巻の友達に送った荷物の中で、とても喜ばれたものは、栄養ドリンクとウタマロせっけんでした。 連日の復興作業で、疲れは溜まるし、衣類も泥だらけだとかで。 避難袋準備される時は、ウタマロと栄養ドリンクも数本加えてみてください。
震災の直後にあげて一番喜ばれたもの。それはカップヌードル。お湯があれば食べられてしかも暖かくて塩味。柔らかいから誰でも食べられる。ウチの親父は親戚宅から戻ってくる時にこれを大量に買い込んで持ってきた。本当は腎臓がダメなので食べてはいけないのだが、本人は普通に食べていた。
非常袋にオススメの品。宮城で被災した友人に送り、喜ばれた物。 ビタミンが足りず肌荒れ唇の荒れがあった→ビタミン飲料、青汁。断水→大判ウェットティッシュ。
被災地で喜ばれたもの。野菜、調味料ならみそ、醤油ではなく、マヨネーズやソース、ケチャップなど。おかずが缶詰やレトルトだけでは・・。届けたいですね〜
被災地での活動の時に彼ら禁煙団体がやった嫌がらせは生涯忘れないし決して許さない。事もあろうことか、彼らの嫌がらせは私だけではなく被災地の行政にまで向けられた。震災直後のあの誰しもが生き延びる事に必死であった時に彼らは自分らの正義感を振りかざし被災地の方々までをも愚弄し混乱させた。
— 野口健 (@kennoguchi0821) October 13, 2014
野口さんは、トラックで被災地へ向かう途中、被災者に届ける支援物資の内容に思いを巡らせたところ、ふと( ´ー`)y-~~の購入を思いついたそうです。
「こんな時に嗜好品か、という批判もあるだろうけど、こんな時期だからこそ、嗜好品が必要なのでは」
一方で、団体側の気持ちもわかるんです。
私はかつて、禁煙の啓発のお仕事で、禁煙学会でブースに立っていた経験があり、日本は海外に比べて対策が遅れているという懸念もあるからです。
しかし被災時は別物だと考えてあげてもよいのではないでしょうか。
日常的に愛好している人が急にあの煙を経つ事で、メンタルがかなりダメージを受ける事は、医師ならわかることでしょう。
離脱症状を避けるために、あの煙を経つ時には専門外来という物が存在するのです。
つまり、被災して急に経つというのは、返って身体に負担が大きい人もいる事を考えると、被災した時じゃなくて、日常生活に戻ってから辞めることを啓蒙してあげることが、専門家として必要な寄り添う力なのではないでしょうか。
それでは、あらためて上記の皆さんの声から、震災(災害)時に被災者が欲しい物・喜ばれる物を以下にまとめておきます。
迷ったら現金。
「現金を贈る事は失礼に当たるのだろうか」と心配になるかもしれませんが、災害時は失礼になりません。
むしろ、災害時はとても助かる事があるでしょう。
お金があれば、もしかしたら、避難所を出て、快適なホテルに移動しようと思うかもしれませんし、個人の選択が広かることでしょう。
送られて嬉しくないものとは
現場の状況を考えず、慰めたい自分の気持ちだけでお見舞いを送るのは、かえって迷惑になる場合もあります。
保存が出来ず、調理も出来ない状況である可能性が高いので、生ものや、賞味期限が短い食品は避けましょう。
また、千羽鶴も実用性がない事から、実際は、あまり喜ばれていないようです。
なお、お水はとてもありがたいのですが、私の母が、以前、遠い親戚から、水道水が送られてきた時は、ちょっと抵抗感を感じたようです。
気持はありがたいのですが、水道水の保存期間の目安は、常温でわずか3日です。
やっぱりお水の支援はミネラル不ォーターを送ってあげてくださいね。
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震災(災害)時に被災者が欲しい物・本当に喜ばれる物が意外な物だった!経験者の声 まとめ
今後30年以内に、南関東でマグニチュード7クラスの地震が起きる確率は「70%」、南海トラフの巨大地震が今後30年で起きる確率も「70~80%」と初めて聞かされてから10年以上、今むしろ20年近く月日が経過しているような気がします。
小さな揺れがくる度に、怖くて仕方がありません。
備えあれば憂いなし。
命さえ守れたら、きっと乗り越えていけると信じて、大きな地震に今から備蓄などをして備えましょう。
そして、身近な人が震災に見舞われてしまったら、助け合いの心で寄り添ってさしあげてください。
あなたの大切な人が、ずっと元気に暮らせるますように。
この記事があなたのお役に立てたら幸いです。