いまや日本が誇るメガヒットアニメの代表といえば『鬼滅の刃』ですが、なぜこれほどまでに国民的に人気があって、面白い漫画なのでしょうか。
新宿の丸井の近くににある某映画館は、なんと全12スクリーンのうち11スクリーンで鬼滅の刃が上映される程の不動の人気ぶりです。
今回は、鬼滅の刃の人気の理由や魅力、面白い漫画の理由ワケについて、漫画に興味がない人にもわかるように、1分くらいで読めるよう簡潔に解説、まとめました。
鬼滅の刃のあらすじストーリーを一言で解説
主人公の長男である炭治郎(たんじろう)は、父親が亡くなった後、炭焼きの仕事の跡を継ぎながら、大黒柱として家族を養っていました。
炭治郎が家を空けたそんなある日、家族は鬼に惨殺されてしまいます。
血だまりの中、唯一生き残ったのは、妹の竈門禰豆子(かまどねずこ)でした。
しかし、妹の禰豆子(ねずこ)は、襲われた影響で、半分鬼と化してしまいました。
そして冨岡義勇は、鬼となった禰豆子(ねずこ)を「退治」しようとしましたが、、兄の炭治郎(たんじろう)と禰豆子(ねずこ)との間に家族としての絆が残っていることに気付き、退治の手を止めます。
そして、義勇が鬼殺隊隊士の育成者、鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)の元に炭治郎を導き、禰豆子を人間に戻す為、鬼退治の剣術の修行に身を費やす事となります。
炭治郎が、鬼を退治する鬼殺隊に入隊し、隊の仲間や剣士たちと出会い共に、絆を深め鬼殺隊士成長していくサクセスストーリーが鬼滅の刃なのです。
なにわともあれ、イメージがつかみやすい動画をどうぞ!
『鬼滅の刃』売上推移の歴史 2020年累計1万部突破!
にもかかわらず、鬼滅の刃は人気絶頂の最中、突如、約4年3カ月にわたる「週刊少年ジャンプ」の連載を終えました。
その華麗なる歴史を振り返ってみましょう!
鬼滅の刃は、「週刊少年ジャンプ」にて2016年11号から2020年24号まで連載。
2019年4~9月に放送されたテレビアニメが人気となり、コミックスの売り上げが急増しました。
テレビアニメ開始時の2019年4月 | 累計発行部数は約350万部突破 |
2019年10月4日 第17巻発売 | 累計発行部数は1200万部以上 |
2019年12月4日 第18巻の発売 | 累計発行部数は2500万部以上 |
2020年 2月4日 第19巻の発売 | 累計発行部数は4000万部以上 |
2020年5月13日 第20巻発売 | 累計発行部数は6000万部以上 |
2020年7月3日 第21巻発売 | 累計発行部数は8000万部以上 |
2020年10月2日 第22巻発売 | 累計発行部数は1万部以上 |
テレビアニメ放送がきっかけ(2019年4~9月に放送)で空前の人気となり、コミックスの売り上げが急増した、その歴史を見える化しました。
『鬼滅の刃』が国民的な人気の理由
①ストーリー(物語)
②キャラクター
③世界観
④メディア的視点
上記のようなイメージで各項目別に要素をまとめてみました。
①『鬼滅の刃』が人気の理由はストーリーにあった
これだけ大人気の漫画なので、いろいろ魅力的な要素は数え切れませんが、一言でいうと鬼滅の刃は人々が好きなサクセスストーリーを持っています。
最終的な目的が決まったストーリーである
鬼滅の刃は、主人公である竈門炭治郎が、鬼になってしまった妹竈門禰豆子を人間に戻すために戦い、冒険する物語です。
ストーリーの目的が明確なので、すべての話が妹を人間に戻す為に、つど出会うさまざまな『鬼と戦う』というキーワードを軸に進行していきます。
兄妹や仲間との絆は、万人に好まれる感動ストーリーがある
鬼滅の刃では、兄妹や共に戦う仲間、時に出会った鬼に対しての思いやりなど、人間関係をテーマにしたヒューマンストーリーがいたるところにあります。
その中でも、特に悲惨で過酷な渦の中にいながらも、ともに守り合い、立ち向かっていく炭治郎と禰豆の絆は、感動的です。
また、せつないストーリーの中でも、妹、禰豆子が見せる、あどけない表情や姿に、思わずキュンとしてしまうところも人気のポイントですね。
人と鬼、それぞれに個性とストーリーがある
炭治郎と妹の禰豆子、仲間たちにストーリーがあるのは、当然ですが、鬼滅の刃には、なんと対峙する鬼たちにもストーリーがあります。
鬼滅の刃には、様々な個性をもった、たくさんの鬼が登場します。
本来、悪者である鬼たちにも、たくさんの思いがあり、死に際にもストーリーがあるのです。
主人公の人柄と成長は、ファンを虜にするストーリーがある
とにかく主人公の炭治郎が優しい人柄で描かれています。
過酷な状況の中でも、自分の事は後回しで、妹や仲間へはもちろん、時に鬼に対しての優しさもあるんです。
『鬼滅の刃』に出てくる敵である鬼は、もともとは人間です。
鬼になってしまうと、人間だった時の記憶が消失してしまうのですが、人間だった時に経験した辛い過去は、鬼になってからも潜在意識の中に残っていて、その体験が鬼の個性に現れるのです。
そして、悲しい思いをしている鬼がとにかく多いのです。
炭治郎や禰豆子に辛くあたる鬼たちも、当たる味方も鬼も、みんなそれぞれにストーリーがあり本来は悪い人たちではないんです。
そして、その鬼たちと関わり、戦う中で、炭治郎の優しい心や、人を助けようという思い、決して、諦めなく努力を怠らない描写が画かれています。
②『鬼滅の刃』が人気の理由は、敵も個性的なキャラクター
上記ストーリーの中で、主人公の炭治郎(たんじろう)や妹、禰豆子(ねずこ)の魅力的なキャラクターである事が伝わってと思いますが、鬼滅の刃の人気の秘訣は、主人公と関わってくる敵である鬼も、とても個性的でそれぞれの魅力があります。
これほどまでの、敵の鬼までも繊細に描かれている作品は少ないのではないでしょうか。
さて、以下は、一部ですが私の好きな鬼たちをご紹介します。
<堕姫
https://twitter.com/warabihime_daki/status/1171055476982702080
上弦の陸。妓夫太郎と堕姫は兄妹であり、二人で一つの鬼である。
美しい容姿の持ち主の『堕姫』は、遊郭・花魁で「ブサイクは生きてる価値がない」と発言する程、見た目が醜めの人間を嫌う鬼。
好きな食べ物は、綺麗な女性を食う。
<零余子>
https://twitter.com/usjcr1_8/status/1309523658168123392
零余子
下弦の肆。白髪のショートヘアで2本の角をもつ。両頬に平行な2本の模様があり、目は赤い。赤い着物(帯は黒)と白黒の襟巻を着用している。「柱」と遭遇した場合逃亡しようと思っていることを無惨に指摘され、慌てて「その時は命懸けで無惨のために戦う」と釈明するも、それを無惨の言葉の否定と断じられ殺される。※ウィキペディアより
<珠代>
#珠世
A gentle and powerful woman. pic.twitter.com/LSTZJR0MnJ— 天罰覿面 (@_Anastasia_YAO) October 14, 2020
2百年以上生きている女性の鬼。医者。
鬼舞辻一派と敵対し、追われる立場にある。自力で無惨の呪いを解除して支配から逃れ、人を喰らわず少量の血液を飲むだけで生きることが可能。
自分の血液を介して、幻術をかけることができる。鬼を人に戻す方法を確立すべく、炭治郎に鬼の血液の採取を依頼する。
鬼であることを隠しつつ鬼舞辻の追跡を躱すため、一箇所には長く留まれない。
禰豆子と十二鬼月の血を研究するうちに鬼化された人間の自我を取り戻すことに成功し、禰豆子が近いうちに太陽を克服すると推測する。禰豆子の日光克服と同時期に、耀哉に声をかけられ、無惨への罠を張る。※ウィキペディアより
美しくて、妖艶、陰のある鬼たちにとても興味をもちました。
みなさんの好きな鬼は誰ですか(*´▽`*)
③鬼滅の刃が人気の理由は、世界観
人気のアニメスタジオ・ufotableが制作を行っており、繊細な描写や美しい映像は、プロ中のプロによる命が吹き込まれ、人々の心に深く刻まれる程にも輝かしい世界観のある作品がうまれました。
④鬼滅が刃人気の理由は、メディア的観点
鬼滅の刃の人気は、テレビ進出による事が最初のきっかけでした。
しかし、最近はテレビ離れしていて、自宅にテレビがない人も多い時代です。
『鬼滅の刃』は早い段階でVOD配信を行い、幅広い層のファンをゲットする事ができた事は大きな要因だったと思います。
メガヒットの秘密はここにもありました。
『鬼滅の刃』人気の理由まとめ
以上、鬼滅の刃が空前の大ヒットとなった理由を、非常に簡潔にまとめてみました。