『現在、医局に属しています。人事権は教授が握っており、不当な異動を命ぜられることもあります。
医局(病院)を離れたいと考えておりますが、邪魔されず、経済面や自分のQOL改善ができるのでしょうか。』
『医局(病院・もう医師自体)を辞めたいと言ったら、無責任になるのでしょうか?』
『医局(病院)を辞めたいです。しかし、都内・県内での勤務はできないようにしてやるぞ!と教授に言われてしまいました。
これからも縛られて生きていかないといけないのでしょうか』
先生が、この記事にたどりついたという事は、最近、納得のいかない医局人事の内示があったり、「医局の環境に自分は合っていないのでは?」と感じる事があったのですね。
人生の時間のほどんどを過ごす事になる職場。
我慢をする時代は終わり、一度しかない人生の中で、一番大切な事は、先生の気持ちです。
どういう事かと言うと、先生の人生は、先生が自由に選んでよいという事です。
自分の人生は、自分で自由に決めていい
なぜなら、時間はあなたの命の一部だから
この記事では、これまで先生と同じように、医局から離れたいと思い悩み、転職を経験された先生方と多く接触してきた元エージェントが、これからの医師の働き方改革についてお伝えしてまいります。
こんにちは。
私は、元ドクターエージェントで現在開業医や経営者の皆様の健康管理をさせていただいている『あい』です。
大学病院は、まだまだ縦社会、医局を離れたいともがきながら、結局、教授の嫌がらせで転職できなかった先生もいらっしゃいました。
けれども、医局は闇の世界ではありません。
まちがいなくホワイト業界ですので、円満退職できるコツがあります。
少し長くなるかもしれませんが、最後までお読みいただければ、明日からの明るい未来の一歩を踏み出すヒントが見えてきますので、最後までおつきあいくださいね。
- 医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見!対処法
- 【医局・病院を辞めたい医師必見!】一人で悩まず、専門家に相談
- 医師が医局を辞めたい・病院を辞めたい主な理由5選とその対策
- 「医局を辞めたい」「病院を辞めたい」時に相談する人
- 医師転職エージェント・医師転職サイトを利用するメリット【医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見】
- このエージェントはやめた方がいい10選【医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見】
- 人材紹介会社、いったいどこを選んだらよいの?【医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見】
- 人材紹介会社の数【医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見】
- 転職サイトの上手な活用方法【医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見】
- 医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見:まとめ
医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見!対処法
私がドクターエージェント時代に、先生達から頻繁にお聞きしていた、医局から離脱したいというお話です。
医局に属されている医師の、少なからず半数以上の医師が医局を退局したいと思った事があると思います。
医師の皆さんが、医局を辞めたいと思う理由の多くは、不当な人事と過重労働、そして人間関係が理由です。
『自由になって、自分のスキルをもっと世の中に生かしていきたい、お給料アップしたい』という理由の先生もいらっしゃることでしょう。
それと同時に先生方が思う事は、
『医局を退局しても円満でいられるのだろうか?』
『就職先に圧力がかかる事はないのだろうか』などではないでしょうか。
一般サラリーマンは会社を辞めて、別の仕事に就く事は多々ありますが、医師は病院を辞めても医師であり続ける方が殆どです。
だからこそ、職場の環境について悩みますし、人一倍そのままの環境を続けようと頑張ってしまいます。
寝ている時間以外はほとんど、仕事をしている時間です。
ならば、人生の時間をもっと大切にしていいのです。
私の1日の時間を計算すると、通勤往復2時間、睡眠6時間、会社にいる時間帯8~19時なので、11時間(昼はありますけが)残りの5時間は、身支度に朝1時間、夜の家事や食事をする時間を1時間としたら、よして夜の2~3時間が自由時間という構成でなりたっています。
一般サラリーマンでこれだけの自由時間がありますが、医師の勤務拘束時間はもっと長く、1日のほとんどを仕事をしている時間となるわけです。
「今週はこの検査、6コマだな、、」
「残りは外来、あ!当直も今週2回だ。また帰れないな、、」
改めまして、ここで何度もこの記事で書いていますが、気持ちがわかる経験のお話しを、私の自己紹介と共にさせてください。
私は元ドクターエージェントで、現在は、日本の医学の発展の為に、国立大学や私立大学と共同研究などを手掛ける企業&医療機関で、医師の皆さんや経営者の方の為にメディカルアドバイザーを務めています。
つまり医師はもちろん、患者さん側の立場に寄り添う仕事をしています。
前職では、医師のエージェントという仕事に誇りをもって励んでおりましたが、女性達特有の嫉妬という渦に飲まれて、トップセールスマンからパワーハラスメントを受け、職場を変えました。
営業の世界での嫉妬はよくある事ですが、発言や態度があまりに残酷だった為、わたしには耐えられませんでした。
ドクターエージェントという仕事に誇りをもっていたので、辞める事はとても残念ではありましたが…苦渋の選択という事はなく、意外にも決断は早く、次の人生へと動く事ができました。
というのも、嫌がらせや嫌味のシャワーを毎日受けていて、ほんとうにひどい目にあったので、当時は、食いしん坊の私が、食事も食べられなくなっていまい、どんどん痩せていき、自分でもこのままここにいたら、ストレスで心まで壊してしまうと気づいたからです。
先生方は詳しいと思いますが、一度精神を壊してしまうと、戻る事はなかなか難しく、壊れる前に何とかしなくてはという思いを優先し転職いたしました。
エージェント時代の社長に、最初は、突然出した退職届を受け取ってもらえませんでしたが、わたしの様子を見て、これ以上引き留めると精神衛生上よくないと判断してくださり円満?退職をすることができました。
当時の会社を退職した今、結論から申し上げますと、とても良かったと思っています。
私がいた時は、業界でも評判がよいエージェント会社(〇〇さんって、いいエージェントがそろっていると有名だよ)という事をありがたく言っていただけることも少なくありませんでした・・・が、今その会社を調べると、『あれ???一人計算で、今は当時の私の半分くらいの売り上げが平均なんだ~」という印象です。(東京商工リサーチ調べ)
あれだけ順調だった会社が、つまり、衰退してしまいました。
つまり自分の感覚に従って正解だったという事です。
時々どちらの病院に行こうかなと迷われる先生にも、「迷ったら先生の感覚に従ってください。勘ってとっても大事なんですよ。山勘ではなく、直観を大事に」と言う事です。
「直観は潜在意識からのメッセージですよ。」なんてお話していましたが、皆さんおおむねご満足いくご転職に至っていました。
私も含め、医局を辞めたい、現在の職場を辞めたいと感じた方で、その後、以前よりも幸せになっている方の共通点は、以下の3つです。
1 その道のプロに相談する
2 紙に書いて、現在の問題点やこれからどうなりたいかを書き出し整理する
3 行動する (成功者は行動が早いです)
一般の人が悩んだ時、共感してくれる仲間や経験者に相談をする人が多いです。
ただ単に話すだけで発散できたり、解決する事があるのですが、どうやら医師の皆さんは、身近な人に自分の悩みを話す方が、一般の人より少ない傾向にあります。
仕事柄でしょうか。
自分で解決したい、人に悩みを知られたくないという方が多い印象です。
頭の良い医師のみなさんですので、そういった時、利用されるのが、素人ではなく、その道の専門家を利用する方がやはり多いのです。
先生方だけでなく、世の中のほとんどの皆さんが、変化を好まず、すぐに行動できる人の方が少ないのです。
つまり、すぐに行動ができない=辛い状況から抜け出せない
それには、潜在意識が関係していると、聞いた事はないでしょうか?
これを知っているのと知らないのとでは、これからの人生が変わってくるので、すこしご紹介します。
41万部突破の「心のブレーキ」の外し方他、ベストセラー作家でカリスマセラピスト&パーソナルモチベーターのセラピストである石井裕之さんが語られている、潜在意識には現状メカニズムがあるというお話しです。
わかりやすくお伝えすると
潜在意識は、「過去の自分でありたい!」と思って、意識的にあなたが「自分を変えたい!成長しよう!」と思っても、足を引っ張るという事です。
石井裕之さんの潜在意識の現状メカニズムを、わかりやすく書いている方で、ミリオンセールスアカデミーの加賀田裕之さんという方がいらっしゃるので、その方の記事でご紹介します。
彼は、営業セミナーのコンサルタントをしていてNLP(エヌ・エル・ピー)という最新の実践心理学のトレーナーを経験している起業家の方です。
※NLP等心理学NLP(Neuro Linguistic Programming 神経言語プログラミング)とは、発祥の地である米国でクリントン元大統領などの政治家はもちろん、経営者・弁護士・公認会計士、そしてセールスパーソンなど、あらゆる交渉や折衝ごとに携わる人のコミュニケーションツールとして、すでに確立されている最新の実践心理学)
あなたが、新しく変化しようとすること良くなろうとすることは、変化することです。
ですから、そうならないように、現状維持しようと、潜在意識は、一生懸命頑張るのです。
私は、この潜在意識の働きを知っているので、逆に大きな「ピンチ」が来たときには、それ以上の、大きなチャンスが来てることを知っているので嬉しくなります。それを乗り越えると、大きな成功がやって来ます。
あなたが変化しよう!成長しよう!成功しよう!と思った時は、現状維持志向・安定化志向を持つ潜在意識をどのように味方にするか?が重要になってくるのです。
(ホームメンターズ株式会社ホームぺージより抜粋)
タイトルをクリックすると、リンクに飛びますので、ご覧ください。
最後のビフォーアフターのお写真を見ると潜在意識の現状メカニズムを上手に生かして成功されている事がわかります。
「潜在意識」と「顕在意識」のパワーの違いは、良く「氷山」に例えられるそうです。
■顕在意識・意識は表面のわずか「3%」 ■潜在意識・無意識は深く沈み込んだ全体の「97%」
一部許可をいただき、掲載させていただきました。加賀田先生、ありがとうございます。
医師の皆様におかれましては、営業セミナーは関係ないと思いますが、リンク先の記事が、人が行動をする上でなぜ、すぐに行動に移せないのかという事を、専門家の視点でとてもわかりやすく表現されていたので、ご紹介させていただきました。
ぜひ、先生方も、潜在意識と上手につきあって、人生をより豊かに動かしていっていただきたいです。
成功者は動き出してから考える!ですね!
【医局・病院を辞めたい医師必見!】一人で悩まず、専門家に相談
先程も申し上げましが、医師の皆さんは、悩みを人に簡単には言わないで、自分だけで解決されようと頑張る方が多いです。
なぜなら、立場上、弱みを見せたくない、知っている人に頼りにくい、そして責任の重さから、職場の皆さんに相談すると知られてしまうという可能性が高い事を予測する為です。
そこで先生方の味方になってくれるのが、「転職エージェント」という存在です。
彼ら、彼女らは、貴方のような思いを抱えている先生方の相談に、日々乗っている転職に関するプロたちです。
個人情報の管理は厳重ですので、医局に知られる事もなく、利害関係がない相手、かつ転職のプロなのでホンネで相談する事ができます。
医師が医局を辞めたい・病院を辞めたい主な理由5選とその対策
日本医療労働組合連合会の調査によると、勤務医の意識は「職場を辞めたい」と感じている人が全体の52.9%と半数を超えているそうです。
30~40代に絞るともっと上回り6割を超えます。
しばしば思う、時々思うが42.4%となんと、4人に3人が思っているそうです。
<医師が医局を辞めたい・病院を辞めたい主な理由5選>
1 過重労働が続き、体力に限界を感じた時
2 勤務に見合うお給料がもらえていない
3 訴訟のリスクがある(業務上過失致死等)
4 不当な人事を言い渡される
5 患者さんとの信頼関係がうまくいかない
上記他、「患者さんが亡くなった時」「燃え尽き症候群」「老人の奴隷のように感じた時」
「結婚した時」などが挙げられています。
上記データは、私がエージェント時代に実際ドクターからお聞きした経験と、文献 医師の過重労働とその背景並びに医療体制に及ぼす影響を合わせています。
過重労働が続き、体力に限界を感じた時
医師の働き方改革が見直されようとしていますが、現状は追いついていない実態があります。
大学病院における勤務時間は1週間に平均約39時間、時間外26時間の合計65時間(ちなみに私は一般サラリーマンで1週間約たくさん残業しても50時間くらいです)
中でも、日本小児科学会の調べによると小児科勤務医の同労時間が悪化していて時間外を入れて平均週85時間を超えるそうです。
先日、とある開業医の医師とお話をしていて、お聞きしたところ、診療科別平均寿命のワースト3が、産婦人科医師、小児科医、脳神経外科医だそうです。
その先生は脳神経外科のクリニックを開業されている医師なので、そのような話題になり、現在わたしがその先生の予防医学、健康管理の担当をさせていただいております。
法廷時間内の医師は全体の10%にも満たなく、9割の医師が週60時間を超える勤務をしているという実態があります。
勤務に見合うお給料がもらえていない
医師の時給は診療科や年齢、経験によっても異なりますが、常勤でおおむね5,000~10,000円と言われいます。非常勤ですと7,000円~12,000円くらいでしょう。
内訳は、年収1200万円を月22日1日10時間勤務で計算すると約5500円 1500万円の年収ですと時給6,800円です。(税金の負担の多い年収ですね。。)
一般サラリーマンの場合は平成30年の国民の平均年収が440万円ですので(平成30年分民間給与実態統計調査結果)、440万を月22日1日8時間勤務で計算すると、1日約16,600円 時給にすると2,000円くらいです。
医師は、世の中の平均時給よりも高いと言えますが、では実際に見合ったお給料なのでしょうか。
ここで経営者の方と比較してみましょう。
労務行政研究所調べのデータで社長の平均年収は、4,348万円 5,000万円以上は35.2%、規模1000人以上の企業で年収5,000万円を越えて、300万以下ですと3,500万円前後です。
ちなみに規模が1人~20名くらいの個人経営の社長の年収は、私が今年(2019年度)100人くらい見てきている平均は1,500万円~5,000万円です。
医師は高収入と言われていますが、その責任の重さや労働状況から決して、決して充分見合っているとは言えないと思います。
では、お給料アップはできるのでしょうか?
結論から申し上げますとできます!まず、医局にいらっしゃる先生に関しては、ほぼ99%のアップが出来ると言っても過言ではありません。
なお、私も転職してから税金の負担をとても感じている為、年収ごとに惹かれる金額を表にまとめましたので、以下ご参考までにご覧ください。
※見えにくい時は以下をクリックしてください。
年収別税金
年収1600万と年収1800万円は手取りが100万円しか変わらないのですね。
訴訟のリスクがある(業務上過失致死等)
医療事故4565件で最多 18年、評価機構への報告
2018年に全国の医療機関が日本医療機能評価機構に報告した医療事故は前年比470件増の4565件だったことが8日、同機構への取材で分かった。年単位の集計を始めた05年以降で最多を更新しており、機構は「医療事故を報告することが定着してきた」としている。
機構によると、法令に基づき報告を義務付けられた大学病院や国立病院機構の病院などからの報告が4030件と9割弱を占めた。このうち死亡事例は293件(7.3%)で、障害が残る可能性が高い事例は427件(10.6%)だった。内容別では、転倒や転落を含む「療養上の世話」が最多の1366件(33.9%)、治療や処置に関するものが1113件(27.6%)と続いた。
引用 日本経済新聞2019年5月
近年、医療訴訟は増加傾向にあり、7割が医事紛争経験者との報告があります。
また、2年もの間訴訟に関わるのは医師として負担が大きいでしょう。
勤務医実態労働調査によると、医療過誤の原因としては、「医療スタッフ同士のコミュニケーション不足」「慢性疲労による注意力不足」「医療スタッフの人員不足」「診療時間が不足しているため」「医療技術の高度化によるリスクの増大」が挙げられています。
過酷な労働の中、患者さんを助けようとして、事故が起こてしまい、訴訟逮捕される出来事が相次ぎ、その恐怖心から医療萎縮が生じています。
長時間労働時の安全管理に関して、特別な対策が必要な事と、医師不足への改善ができれば望ましいですが、新専門医制度の導入によりさらに問題が不安視されています。
不当な人事を言い渡される(人間関係)
また、先生方から「不当な人事を言い渡されて、困っている」という相談を受ける事が多々ありました。では不当な人事を法律の力で変えることはできないのでしょうか?
不当な人事等、職場におけるパワハラは、精神的に負担が大きく、厚生労働省はそのような社会現象を問題視していますが、実際の現場では緩和されていないようです。
病院も一般企業も同じで、例えば、労働基準監督署へ、職場のパワーハラスメントを訴えたところで、誰も何も改善してもらえなかったというのが現状です。
つまり、社内、院内でのもみ消しで終了という事です。
厚生労働省が挙げるパワハラの定義には以下の6つがあります。
厚生労働省が挙げるパワハラの定義
(1)身体的の攻撃
(2)精神的(言葉やメールなど文書による)攻撃
(3)人間関係からの切り離し 例) 隔離・仲間外し・無視
(4)過大な要求 業務上明らかに不要であったり遂行困難な仕事の要求
(5)過小な要求
例)能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じたり,仕事外しをすること
(6)個の侵害といった行為
例)私的な問題に対する過度の介入も、パワハラの典型例とされている。
医師が、医局人事で、関連病院への就職・転職するという事は、医局の意向に従うことを前提として医局に所属し,就職の斡旋,研修等で医局にいるメリットを受けている立場にあるという事になります。
そのことを考慮すると,自らの意向に沿わない医局人事からの指示があるというだけでは,直ちにパワハラ問題が生ずるとは言えないようです。
私も、エージェントとして医局から邪魔されてしまった経験があります。
面接が決まっていた医師に、医局からの圧力がかかり、転職できなかったケースも実際にありました。(多くはないですが、地域制もありますし、大学にもよります。)
具体的には、面接予定だった病院の事務長から「申し訳ない、面接できなくなった」という一本の電話からでした。
事務長がおっしゃるには、「〇科の医師は不足しているから、先生には来ていただきたいのだけれども、その先生に入職してもらうと、大学から引き揚げにあってしまうから、やっていけなくなるんだよ、、、わるいね、、」という連絡でした。
その病院自体も、医局人事システムの恩恵を受けていたのです。
病院が医局との関係を優先するのは致し方ないようで、そこには法律は関与できない事がわかりました。
医局から転職妨害を受けない転職先
どうしたら、医局を辞める事ができるのだろうか。
転職先は見つかるのだろうか。」
医局の文句、不平不満は言わずに、家庭の事情(介護や家族の仕事の転居等)を理由に、これまでの感謝を述べ、引継ぎ事項もきちんと整った上で退局する旨を伝えましょう。
それでも、なお、引き留めにあったり、転職を妨害される時の対策は以下です。
転職を妨害される時の対策
★退局し、しばらく非常勤で務めた後、民間病院へ転職する
★同医局が関与するエリアから離れた病院に転職する
★クリニック勤務をする
★一時的な対処法として、県外への転職も視野に検討する。
県外へでて、所属していた大学からの支援がない、民間の病院へ一旦出る。
★開業を視野に、まずは雇われ院長としての求人を探し、経験を積んだ後、開業をする。
★医師としてのキャリアを生かし、起業する。
(但し、非常勤として週1コマは医師を続ける事をオススメ)
私の経験では、退局時に妨害にあう医師は10人に1人いらっしゃるかのペースでしたので、
初めて転職をお考えの先生は、あまり怖がらずに、プロのエージェントと相談しながら、勧めていかれる事をオススメします。
患者さんとの信頼関係がうまくいかない
患者さんの医療に関する興味や独自の知識の高まりから、専門医の意見が昔ほど聞き入れにくく感じているドクターも多い事でしょう。
私もメディカルアドバイザーという仕事柄、患者さんとドクターとの間に日々は挟まれ、先生へのクレームを言われる事があり、その求めているものに対する無理難題に、困ってしまう事もあります。
しかし、患者さんがわがままで傲慢という事ではなく、ただ寄り添ってほしいだけなのです。
そんな時は、信頼関係を築いた上での、インフォームドコンセント(IC)を意識しましょう!
患者さんがインフォームド「十分な情報を得た上での」での、コンセント(同意)ではないと医師は診療方針にゴーサインが出せませんし、患者さんがインフォームドを得るには先生からのわかりやすい、ぶれない情報が必要です。
患者さんは常に不安でいっぱいですので、「一緒にがんばりましょうね」という先生からの、寄り添ってもらっている感の言葉が信頼関係を構築できるのです。
※専門科医に次回お聞きした記事をアップします。
「医局を辞めたい」「病院を辞めたい」時に相談する人
医師の皆さんは、一人で解決しようとします。
どこの業界も同じですが職場での噂に関しては、風通しがよいので、すぐに広まってしまいます。
ですので、辞めたいや、転職活動しようとしているという相談は、なるべく職場の人には言わない方がよいでしょう。
医師が辞めたいと思った時に、最初に感じる事は以下です。
<医師を辞めたいと思った時の心理>
1 転職したい
2 転職活動は医局にバレないか?
3 今より条件のいい職場が見つかるのだろうか?
4 次の人間関係はどうなんだろうか?
5 転職サイトってたくさんあるけど、どこに依頼したら失敗しないだろうか。
そして、上記の不安を解消してくれる存在が、
プロの『ドクターエージェント』『医師に特化した転職アドバイザー達』です。
大手だからよいというわけでもなく、ネットの評判でランキングがよいからいいエージェントとは限りません。
ランキングは企業がお金を払って買っているケースがあるからです。
その為3社くらい登録して相性のよいエージェントさんがいたら、お願いする感じが良いと思います。
どのエージェント会社も基本、求人は共通しているので、A社で扱っていた求人、御社から紹介してもらえませんか?が通用します。
医師転職エージェント・医師転職サイトを利用するメリット【医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見】
1 忙しい先生に代わり、希望に副った条件の求人を探してくれる
2 多くの求人は非公開の為、インターネットで探す事が難しい
3 お給料の交渉をしてくれるのでお給料アップしやすい
4 履歴書を作ってくれる
5 希望の条件の求人がない時は、求人を作ってくれる時もある
(例:お給料の条件・当直の回数・〇の経験を増やしたい・自分の得意な分野の外来枠を作ってほしい等)
6 各医療機関の特徴や環境等、情報を持っているので失敗しにくい
7 エージェントがプロの視点で相談に乗ってくれるので心強い
8 知人の紹介だと、後で嫌になっても断りにくくなるけれど、紹介会社を利用すると、ホンネが言いやすく妥協しない転職が実現できる
9 基本面接も同行してくれるから、とても心強い
10 エージェントはみなさんドクターが大好きで尊敬している
ドクターエージェントに先生が心配している事や気になっている事、なんでも単刀直入に聞いてみてください。希望を伝えてみてください。
今務めている病院に知られる事なく、転職できるか?
当直やりたくない
お給料200万アップしたい
週4日勤務にしたい
転科したい
クリニックの院長になりたい
開業の勉強したいからそれまで学べるところで仕事したい
専門医を取りたい など
信頼できるエージェントは、先生の希望を親身になって聞いてくれます。
「こんな事、言ったらおかしいだろうか?要求しすぎだろうか?」なんて思わなくていいのです。
利害関係のない相手なので、遠慮しなくていいのです。
なお、相談をしたからと言って、転職をしなくてもいいのです。
職場を選ぶのは自由です。
1度きりの人生我慢しないでください。
最初は気軽な気持ちで、どんな求人があるのかを、転職サイトで検索して情報収集だけでも良いのです。
ちなみに、料金は無料です。
医師の多くが、複数の転職サイトに登録し、比較検討をしています。
ですので、エージェントも先生からご登録をいただき、相談に乗った後で、「他のエージェントさんのところで転職します」と言われる事も日常的にありますので、気になる案件に問い合わせしたり、真剣に相談に乗ってもらった後に断る事は、まったく問題ないのです。
どうぞお気軽にお問合せしてみてください。
なお、転職サイトのシステムは、ほとんどの求人が非公開ですので、まずは登録し、先生の希望を記載した後、希望に副った求人がメールで送られてくるという流れです。
転職先紹介会社ごとに特徴があったり、エージェント個々にも個性がありますので、波長が合った人にお願いする事がベストでしょう。
エージェントの中には、数字が欲しい為にグイグイ来る人もいますので、転職先紹介会社選びは大切です。
このエージェントはやめた方がいい10選【医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見】
1 強引に面接へ連れて行こうとする人
2 仕事が遅い人
3 希望に副っていない求人を送ってくる人
4 一方的に、勤務先に手紙や求人内容を郵送してくる人
5 態度が高圧的な人
6 会社の評判がよくないエージェント
7 競合他社の悪口をいう人
8 機械的なメールしか送ってこない人
9 病院の情報を知らなすぎる人
10 人間的魅力のない人
失敗しない転職ができるのは、どの転職サイトに登録したらいいのか?
それは、紹介会社での実績がきちんとある、経験豊かな転職エージェントです。医療でもエビンデンスが信頼の証ですね!
人材紹介会社は人気なので、起業したい経営者の方が多く、飽和状態です。
ですので、経験値の少ない会社さんも多く、病院との信頼関係を築いている会社にお願いする事が一番です。
気になる求人があったら、「Aサイトに掲載あった〇病院、あなたのところから紹介できますか?」という事だってできるのです。
相性の良いエージェントさんに出会えるには3社程登録をされた方がよいのです。
事務長も人ですので、先生がいいなと思った人は事務長も「このエージェント、感じいいな」と思うので、実際エージェントによってお給料アップも差が出てくる事はあります。
ちなみに、わたしは、かつて1500万円の年収を1800万にするのが得意でした。
『事務長だってにんげんだもの』ですね。
希望に副った転職先を見つけるには、良い相談相手、できるエージェント、相性のよいエージェントと出会えるかが重要です。
その為、相性のよいエージェントに出会う為には、複数のドクターエージェントに登録する事がポイントです。
人材紹介会社、いったいどこを選んだらよいの?【医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見】
人材紹介会社の数【医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見】
インターネットが普及していた事と合わさり、現在の数は数え切れないくらい存在していると思いますが、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」に掲載している会社を調べると全国で650件程ありました。
東京だけでも、137件。
比較的新しい法律のようで、職業安定法が改正され、平成30年1月から、職業紹介事業者の皆さまは就職者等について、厚生労働省「人材サービス総合サイト」への掲載が義務化されたようです。
医師が紹介会社を利用する際は、きちんと登録された会社さんを選らぶ事も大切かと思います。
何かトラブルが起こった時に、あれ?会社がないぞ!!なんて事があったら困りますよね。
転職サイトの上手な活用方法【医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見】
はっきり申し上げますと、3社~5社くらい登録される事をオススメします。
医師の皆さんにお聞きすると多くの方が、3社程お願いしたとおっしゃっていました。
時々、とあるサイトに多ければ多いほどいいと書いてあるところがありますが、それは間違いですよ。
エージェントのプロからお伝えしますと、多すぎると混乱します。
紹介できる病院は、そう大差はないのです。
そして、3社程は転職サイトに登録した方がよい、大きな理由は、
エージェントとの相性があるから。
選び方としては、大手さんと大手さんじゃない企業を選ぶことをオススメします。
自分がエージェントをやっていた時に感じたのですが、大手さんと子会社?というか、大手じゃない会社さんのエージェントの動き方が違うのです。
人によるかもしれませんが、大手さんの良さは、情報を社内でたくさん持っているところでもありますが、組織の分、小さい企業の方が動きが早い、フットワークが軽いところがあって、情報を早く出してくれたりもします。
考えてみてください。
大手=登録数が多い (それから会議も多い・・・)
タイミングもありますが、どうしても、動きが遅くなってしまう事もあります。
それぞれに良いところがあるので、エージェントとの相性と、求人を提供してくれる提案のタイミングで選ぶとよいでしょう。
まずは3社~5社程登録し、最終的には、自分に合った求人をご提案してくれる相性の良いエージェントにお願いする事がお勧めの活用法です。
医局を辞めたい・病院辞めたい医師必見:まとめ
長文をお読みいただき、ありがとうございました。
いろいろな思いがあると思いますが、一人で抱えず、利害関係のない、転職専門家に相談されてみると、フラットな気持ちで、これからどうしようかが見えてくると思います。
医師も人間ですから、当然長い人生の中で、多くの人が、現在の医局や病院、さらに医師を辞めたくなる事って誰にでもあると思います。
そんな時、一歩踏み出してみると、今の状況は必ず変わります。
動かなければ、何も変わらず、今の状況から打破することはできません。
この記事が、これからの先生の人生のお役に、少しでも立てますと幸いです。
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