これまで大丈夫と言われてきたコロナ感染ですが、3月11日には、この感染症の拡大がパンデミックと形容されると評価され、非常に危険な状態だという事がわかりました。
特に感染拡大で医療崩壊になっているイタリア市長の呼びかけが心に刺さりましたので、ご紹介します。
【イタリア市長から、外出禁止を破ってしまう市民への呼びかけ】
重要なのは、スピードです。
予防接種や薬が出来るまで、感染を避けるただ一つの方法は、接触を避ける事。
経済的に問題があるのも事実ですが、生き残れば、国の経済を立て直す事ができます。
私たちは敵を理解し、倒せるまで隠れますという事を決めたとおっしゃっています。
国内では、医療の現場では、PCR検査が追い付かず、安易にCTを撮って肺炎の診断を出す事すらできないのが現実です。
そこで、私たちが一人一人が出来る事を理解し、コロナという見えない敵からかくれ、感染しない事を意識して冷静に行動する事が大切です。
そこでまず正しい理解をすることによって、感染しない=予防する事に徹し、予防接種や薬ができるのを待ちましょう!
今回は、症状が重くつらい新型コロナウィルスに、できるだけかからないようにするための効果的な予防方法についてお話ししたいと思います。
- 新型コロナウィルスとは
- 新型コロナウィルスの感染経路は「飛沫」と「接触」【コロナ予防の知識①】
- 濃厚接触の定義と時間と距離の定義【コロナ予防の知識②】
- マスク・手洗い・うがいによる予防は必須【コロナ予防の知識③】
- 接触感染予防法【コロナ予防の知識④】
- 飛沫感染の予防法 【コロナ予防の知識⑤】
- アルコール除菌消毒のタイミング・手洗いの順番 【コロナ予防の知識⑥】
- コロナ消毒・除菌 アルコール濃度【コロナ予防の知識⑦】
- モノの消毒用に次亜塩素酸は手作りできる?【コロナ予防の知識⑧】
- 日常で触れる場所【コロナ予防の知識⑨】
- 新型コロナウィルスの生命力【コロナ予防の知識⑩】
- 同居家族がコロナの疑いがある場合【コロナ予防の知識⑪】
- コロナ初期症状とコロナ重篤患者確率【コロナ予防の知識⑫】
- コロナ潜伏期間は1~14日【コロナ予防の知識⑬】
- PCR検査の1日当たり実施可能数【コロナ予防の知識⑭】
- なぜ、すぐコロナ感染の検査(PCR検査)をしてもらえないの?【コロナ予防の知識⑮】
- 新型コロナウィルス予防法 まとめ
新型コロナウィルスとは
新型コロナウィルスと聞いて、初めて聞いた名前だと思った方も多いと思いますが、これまでも、コロナウィルス感染は、ほとんどの人が感染を経験しているそうです。
人間に感染するコロナウイルスは6種類あります。
その内訳は、風邪のウイルス4種類と、動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類です。
風邪のウイルス4種類は、一般的な風邪の原因の10~15%で、ほとんどの子供は6歳までに感染を経験していて、2~4日程で治るような軽度でした。
残る2種は、より深刻な病気を引き起こすSARS(重症急性呼吸器症候群)とMERS(中東呼吸器症候群)です。
●SARS(重症急性呼吸器症候群)は、2002年に中国広東省で発生したコロナウィルスです。
コウモリのコロナウイルスがヒトに感染して重症肺炎を引き起こし、感染者数8,069人、うち775人(致命率9.6%)が重症の肺炎で死亡しました。
人から人へ咳などを通じて感染し、死亡した人の多くは高齢者や、心臓病、糖尿病等の基礎疾患を前もって患っていた人でした。
子どもには殆ど感染せず、感染した例では軽症の呼吸器症状でした。
●中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)は、ヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスで、ヒトに感染すると重症肺炎を引き起こすします。
サウジアラビアで発見され、27カ国で2,494人の感染者、うち858人が死亡しました(致命率34.4%)
SARS同様に、重症化した症例の多くが心臓病、糖尿病等の基礎疾患や、肺、腎疾患などを前もって患っていた人でした。(15歳以下の感染者は全体の2%程度)
インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症であり、主に以下の二つの経路により流行します。
新型コロナウィルスの感染経路は「飛沫」と「接触」【コロナ予防の知識①】
1.飛沫(ひまつ)感染
新型コロナウィルスに感染している人がくしゃみや咳をすると、唾液やしぶきが2メートルと広範囲に飛び散ります。
そのときに空気中に飛散したウイルスを周囲の人が吸い込むことで、他の人の体内にウイルスが入り感染します。
2.接触感染
新型コロナウィルスに感染した人が、咳やくしゃみをして手のひらで口を抑えると、手にウイルスが付着します。
その手を洗わずに、つり革やドアノブ、机、エレベータなどのスイッチ等、多くの人が触れるところに触れるとコロナウイルスが残り、そこを触った人が、自分の目や鼻や口に触れ、感染します。
これらの感染は、ウィルスを保持する人と「濃厚接触」をする事でさらにリスクが高まります。
濃厚接触の定義と時間と距離の定義【コロナ予防の知識②】
厚生労働省では、濃厚接触を以下のように伝えています。
➀距離の近さ(2メートル程度)と、時間の長さ
②必要な感染予防策をせずに手で触れること、または対面で互いに手を伸ばしたら届く距離(目安として2メートル)で一定時間以上接触があった場合
に濃厚接触者と考えられます。
国内では、コロナ感染濃厚接触の時間は定義していませんが、アメリカでは、濃厚接触距離を1.8メートル、濃厚接触時間を10分と定義している機関もあります。
マスク・手洗い・うがいによる予防は必須【コロナ予防の知識③】
【最低限必要なコロナ予防方法】
1.マスクの着用:コロナウイルスの入り口となる、鼻と口を覆うマスクを着用する
2.メガネの着用:コロナウィルスの入口となる、目を守る(上級者) 花粉予防用がおすすめ
3.手洗い:流行時期にはどこにウイルスが付着しているかわからないので、しっかり手洗いを徹底する
4.帰宅後のうがい:気をつけていても、口やのどにインフルエンザウイルスが侵入する可能性は十分あるので、帰宅時には必ずうがいをする
上記の方法で、予防を実践しているかたも多いと思いますが、より効果的に予防するための注意点を次にまとめました。
接触感染予防法【コロナ予防の知識④】
・人が多く集まる場所を避け、どうしても外出が必要な際は、帰宅時すぐに手洗い・アルコール消毒を心がけましょう。
・手袋を着用するとさらに予防効果が高まります。
飛沫感染の予防法 【コロナ予防の知識⑤】
・新型コロナウィルスの感染を予防するために「咳エチケット」は重要です。咳やくしゃみに含まれているかもしれないウィルスが、周囲に飛び散らないように、マスクを着用しましょう。
咳やくしゃみをするときに気をつけること
- 他の人から顔をそらしましょう。
- ティッシュなどで口と鼻を覆い、使用後のティッシュは捨てましょう。
- 咳、くしゃみが出ている間は積極的にマスクを着用しましょう。
アルコール除菌消毒のタイミング・手洗いの順番 【コロナ予防の知識⑥】
そこで、気になるのが、手洗いとアルコール消毒の効果について。
店舗へ行くとアルコール消毒液が置いてあり、付けると安心しますが、本当にそれだけで大丈夫でしょうか?
ありがちなのが、会社についてアルコールシュツ!のみ、又は自宅に帰って、手洗いだけで終わりや、玄関先でアルコール消毒後、手洗いの流れ。
実はアルコールだけでは、汚れの中に潜んでいるウィルスは生き残ったままなのです。
①まず、最初に、流水で手の表面の汚れを流す
②石鹸を付けて、手のひら、手の甲、指の間、爪の間、手首までしっかり洗いましょう!
③流水でしっかり洗い流しましょう。
④清潔なタオルやハンカチで拭きましょう。
アルコール消毒は、手を洗い終わった後に仕上げとして行ってくださいね!
コロナ消毒・除菌 アルコール濃度【コロナ予防の知識⑦】
物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%)が有効であると報告されています。
モノの消毒用に次亜塩素酸は手作りできる?【コロナ予防の知識⑧】
ネットはべらぼうに高いし・・・
塩素系の漂白剤も次亜塩素に該当するので、家庭用塩素系漂白剤(ハイター、キッチンハイター、ブリーチ、ピューラックスなど)で「次亜塩素酸ナトリウム消毒液」を作ることができます
この消毒液は、ドアノブなど「物の殺菌消毒に有効」で、ノロウィルスなどの感染対策に使われている手法です。
直接手で触れないよう注意しながら、ご活用ください。
(注意)
手の消毒には、絶対に使用しないでください。
酸性の液体と混ぜると有害なガスが発生する危険があります。
日常で触れる場所【コロナ予防の知識⑨】
とはいえ、仕事等、どうしても、公共の場へ行かなくてはならない人も多いでしょう。
ここでは、不特定多数の人が触れる感染リスクの高いものをご紹介します。
<日常生活で触れる場所>
ドアノブ
エレベーターのボタン
階段の手すり
エスカレーターのベルト
自動販売機のボタン
バスの降車ボタン
お札
スーパーのカートや籠
つり革・握り棒
<オフィス>
パソコン
パソコンのマウス
プリンターのボタン
デスク
電話機
トイレのフタ
水洗ボタン
トイレ内、音消しボタン
証明スイッチ
会議室用マイクやイス
テレワーク用会議室の機器
上記、なるべく触れたくないですが触れないわけには行かないので、オフィス内では、こまめに物を次亜塩素酸で除菌を、こまめな手洗いと手のアルコール除菌を心掛けけましょう!
また、公共交通機関移動中は、マスク・メガネ・紫外線予防用の手袋を装着されると予防効果がたかまります。
新型コロナウィルスの生命力【コロナ予防の知識⑩】
家にもう帰れない(;´Д`)
って考えたことはないでしょうか?
家族がコロナに感染したら、自宅はウイルスだらけ。
でも、付着した新型コロナウィルスがどのくらい感染力を持続させるか正確な情報はわかっていませんが、一般家庭のドアノブやスイッチ、衣類等で鑑定した場合、金属で1~2日、衣類は数時間程度だと言われています。
一方で海外の論文では、サーズの時に、最長で9日といいう例もありますので、最低3日以上、出来れは10日程あけてから自宅へ戻り、次亜塩素酸で消毒がよいでしょう。
同居家族がコロナの疑いがある場合【コロナ予防の知識⑪】
・部屋を分け、疑いのあるご家族とできるだけ接触しないようにする
・マスクをつける、マスクがなければ咳の時にティッシュや肘で覆うなど、咳エチケットを守る
・よりこまめに手を洗う
・定期的に家の中の換気を行う
・家庭内でよく触れる部分の清掃、消毒回数を増やす
・外出をできるだけ控える
コロナ初期症状とコロナ重篤患者確率【コロナ予防の知識⑫】
さらに、下痢や嘔吐など、消化器症状の頻度は低いようですが、全くないわけではありません。
発熱・呼吸困難・咳・悪寒・だるさ・全身の痛み・味覚障害・嗅覚障害・鼻水・下痢・嘔吐
入院時は発熱症状を伴う症例が半数以下だったという報告もあります。
5万例を超える中国からの報告によりますと、多くの症例は軽症で自然に改善ています。
約80%の症例は軽症から中等症、
13.8%が重症(呼吸苦、呼吸数の増加、血中酸素濃度の低下など)
6.1%が重篤(呼吸不全、敗血症性ショック、多臓器不全など
3.8%の方が亡くなられています(武漢5.8%、それ以外0.7%)
ただし、これらは検査で確定診断された症例を中心としたデータであり、診断検査の不要な軽症者も多く存在する可能性を考慮すると、実際には重症な方の割合はもっと低くなる可能性もあるという意見もあります。
国立がんセンターHPより
重症化する症例の多くは、発熱や咳などの症状が出現してから5から7日後ぐらいから急速に悪化することが報告されています。
コロナ潜伏期間は1~14日【コロナ予防の知識⑬】
また、これまでのコロナウイルスの情報などから、未感染者については14日間にわたり健康状態を観察することが推奨されているようです。
最初に感染が確認された香港の男性の例で見てみましょう。
1月10日 | 中国に数時間滞在 |
1月19日 | 咳が出始める |
1月23日 | 発熱や咳等の風邪のような症状 |
1月30日 | 入院 |
2月1日 | コロナウィルス感染が判明 |
この男性は、感染から発症まで、10日程という事が分かっています。
志村けんさんのケース いつ発症?時系列
5日 日テレで収録
6日 NHKで収録
10日 テレ朝で収録
16日 フジで打ち合わせ
17日 倦怠感【発症日】
19日 発熱・呼吸困難
20日 病院へ搬送 重度の肺炎
21日 人工呼吸器に切り替え
23日 陽性反応
29日 午後11時10分に入院先の東京・新宿区の国立国際医療研究センターで新型コロナウイルス肺炎のため亡くなった。
17日が発症日だとすると、潜伏期間は、1日~14日、3日以降に感染したと思われます。
PCR検査の1日当たり実施可能数【コロナ予防の知識⑭】
なぜ、すぐコロナ感染の検査(PCR検査)をしてもらえないの?【コロナ予防の知識⑮】
その際は、疑似症として保健所に届け出後、地方衛生研究所または国立感染症研究所で検査することになります。
時に「主治医がコロナの検査をしてくれない、診てくれない」と横柄に感じてしまう事もあるかもしれませんが、PCR検査を行っている医療機関の医師の判断となります。
なお、PCR検査を行っていない医療機関の医師はもちろんPCR検査の実地の判断はできません。
新型コロナウィルス予防法 まとめ
新型インフルエンザの例を見てみると、その抗原性が大きく異なるインフルエンザウイルスが現れ、多くのヒトが免疫を持たないために急速に感染が拡がります。
平成21~22(2009~2010)年に新型インフルエンザが発生し、パンデミックとなりました。
新型インフルエンザのパンデミックの結果、その後、多くの国民が免疫を持つようになり、現在では季節性インフルエンザとして流行し、特別に取り扱われることはありません。
つまり、私たちが出来る事は、新薬ができ、人間の身体がコロナの免疫を持つようになるまで、最大限の予防行為を行い、徹底的にコロナから隠れ(不要不急の外出をしない)る事が新型コロナウィルスに打ち勝つ為の方法なのです。
改めて以下に、新型コロナウィルス予防法についてまとめます
①外出時は、マスク・メガネ・手袋を着用。
②目・顔・口・鼻は、手洗いが終わるまで、触らない事!
③手洗いは30秒以上、石鹸を付ける前に水で流し、30秒以上洗う(手の平・こう・指の間・手首・爪)
④手洗い後に、アルコール消毒をすること。
⑤こまめに次亜塩素酸でドアノブや電気のツイッチを吹く。
④濃厚接触を避ける為、人とは2メートル以上近づかない。
⑤できるだけ、仕事はリモートワークにする。
⑥外食を控える。もし外食するなら、食事の前に必ず石鹸で手洗い!
⑦室内はこまめに換気をする事、湿度を50%以上にする事。
⑧十分な睡眠をとること。
⑨バランスの取れた食事をとること。
⑩喉を常にうるおす為、こまめに水分を補給すること。